【当院で行なっている心臓血管手術】
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虚血性心疾患
冠動脈バイパス術
バイパスグラフトとして基本的に左右の内胸動脈、胃大網動脈、橈骨動脈を用います。
下肢の静脈を用いることもあります。最近では8割が体外循環を用いない冠動脈バイパス術(OPCAB: off-pump
coronary artery bypass)を行っています。
体外循環を用いない手(OPCAB)LAD,RCA,
OM、PL(心拡大がない症例)まで吻合。
体外循環下の手術:
人工心肺を用いるリスクが低い症例(70歳以下で完全血行再建術が可能な症例)
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大動脈瘤
真性瘤:腹部大動脈瘤では瘤径50mm以上、ないしは明らかに拡張傾向の瘤を手術適応としています。
胸部大動脈瘤は径60mm以上を手術適応としています。Woven Dacron人工血管を使用しています。
大動脈解離:Stanford A型急性解離に対し緊急手術で対応致します。上行大動脈置換術が最も多く、次に弓部置換術を行っています。
原則、超低体温下半身循環停止とし、open distal法で遠位側の吻合を行います。脳保護については全例右腋窩動脈送血、弓部内腔より左総頚動脈に選択的に送血することで脳虚血時間は0です。
この方法で今まで脳還流が原因と思われる中枢神経系合併症は起こっておりません。当院では逆行性脳環流法は行っておりません。
近位部はGRF糊で組織を固め、断端形成術後に人工血管を吻合しています。B型解離については破裂例、瘤径60mm以上の症例以外は内科的治療を行います。
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心臓弁膜症
人工弁の選択は、機械弁ならSt.Jude Medical弁を、生体弁ならカーペンターエドワード弁を用います。巨大左房、血栓塞栓症の既往、心房細動などは、抗血小板剤を併用、生体弁では術後3ヶ月、機械弁は生涯ワーファリンコントロールを必要とします。
@ 僧帽弁疾患:狭窄症は、弁口面積1?/u(体表面積)未満が手術適応ですが、年齢、職業、生活様式などを考慮に入れて、適応を決めております。閉鎖不全は、Sellers
III, IVですが心機能も十分考慮します。弁形成術が可能な症例では、早期の手術を勧めています。
A 大動脈弁疾患:外科手術のタイミングが重要です。左室機能の低下する前に手術するのが妥当です。高齢者でも比較的心機能が保たれていれば、手術適応と考えます。
B 三尖弁疾患:ほとんどが僧帽弁手術後遠隔期に起こる機能的弁輪拡大です。
主に人工弁輪を用いた弁形成術を選択しています。
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末梢血管
四肢の急性動脈閉塞はゴールデンタイム(発症後6時間)以内に至急搬送してください。
血栓除去による血行再建を行います。慢性動脈閉塞症の疑いがある場合、血管造
影検査を行い、カテーテル治療かバイパス手術かを決定します。
静脈の手術
下肢静脈瘤に対する手術に、多くの施設で高位結紮術+硬化療法を採用しています。
当院では再発率が低く根治的な全・部分的ストリッピング手術を基本に、術後残った
細かい静脈瘤に硬化療法を追加します。施設の都合で当院では日帰り手術(デイサ
ージャリー)の適応は局所の静脈瘤結紮術以外行っていません。日程等外来で御相
談下さい。
深部静脈血栓症
急性期であればウロキナーゼによる血栓溶解療法を行います。また新たな血栓の予防
のためヘパリンとワーファリンによる抗凝固療法を行います。入院時に腹部から下肢の
造影CTを行い閉塞部位を確認し、中枢型であれば肺血流シンチを行います。
中枢型では程度の差こそあれ、肺血栓塞栓症を合併する症例もあり、特にハイリスク
な症例には下大静脈フィルターの植え込みも行っています。
ペースメーカー植え込み手術
原則として循環器科医師が担当医になります。当科はペースメーカー植え込み手術時
の技術面のサポートと緊急合併症発症時のバックアップを担当します。最近5年間で
心タンポナーデ、気胸等の合併症は起こっていません。但し心臓手術後で抗凝固療法
を受けている患者様は心臓血管外科医が手術を担当します。術後血腫形成は術後
感染症の原因となるからです。退院後ペースメーカーの管理は循環器科医が行います。
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