急告 分娩予約の制限のお願い
 
 
  横浜市西部地区、藤沢、鎌倉の地域中心核病院として、産科、婦人科疾患の診断、治療を行っています。正常分娩も取り扱っています。当院母子医療センターでは、小児科医の協力のもとに母体搬送(原則的に妊娠32週以降、児の推定体重1500g以上の妊婦)の受け入れも行っています。

年間分娩数は約600例で自然分娩を原則としています。無痛分娩や計画分娩は行っておりません。初診の方はあらかじめお近くの開業医の先生の診断を受け、紹介状をご持参ください。
分娩の予約:妊娠19週までに必ず外来を受診し、分娩予約を取ってください。19週以降の初診の方では里帰り分娩も含めて分娩管理をお断りする可能性もありますのでご了承願います。妊婦健診のみ開業医の先生のところで受け、妊娠34週頃から当センターで健診を受けてお産をすることもできます。この場合も必ず妊娠19週頃までに、一度当センターを受診し、分娩予約を取ってください。地方の方で里帰り分娩を当センターで予定している方も必ず19週までに一回受診してください。お電話での分娩予約はできません。 当院では、妊婦健診は原則として、妊娠28週までは4週間に1回、28週以降は2週間に1回、36週以降は1週間に1回の頻度で行っています。
お産が始まって入院すると、助産師が診察し、胎児心拍と陣痛の状態をモニターにより観察します。分娩時には医師が立会い、医学的に適応があると判断された場合には会陰切開、吸引分娩などの医療行為を行うこともあります。立会いの医師は夜間や休日には非常勤医師となることもあります。出産後は必要な処置が終われば早い時期にお母様のおっぱいを赤ちゃんに吸わせてあげるようにしています。6時間たって母児ともに特に異常なければ原則的に母児同室となりますが、ご希望であれば新生児室でもお預かりいたします。帝王切開によるご出産の場合、手術室で赤ちゃんが生まれた直後にお母様は赤ちゃんに触れ、スキンシップをはかることができます(手術中のお母様の状態によっては不可能なこともあります)。手術が終わって病室に戻ってからも赤ちゃんをお連れします。その後3日間は新生児室でお預かりし、授乳のたびにお母様が新生児室でだっこしながらミルクや母乳をあげるようになります。母児ともに異常なければ4日目から母児同室となります。


母親教室では妊婦体操の指導を行っています。積極的な母乳保育をすすめておりお母様に無理のないような母乳指導を行っています。
夫立会い分娩を行っています。夫立会いクラスを受講していただいたご夫婦には陣痛室入室から赤ちゃん誕生まで一緒に過ごしていただけます。出産の喜びを共に分かち合うことにより、ご家族の絆はより深いものとなることと思います。
LDR(labor=陣痛、delivery=分娩、recovery=回復)ルーム(有料、室料差額10500円/日)が完備されており、ご入院から分娩、そして退院まで同一の部屋で過ごすことができ、より快適な入院生活を送ることができます。
当院で誕生した赤ちゃんは、小児科医による診察を受け、必要時には適切な処置が迅速に受けられます。また赤ちゃんの聴覚異常の早期発見に役に立つABRという検査をご希望の方に行っています(有料、6700円)。
異常妊娠、異常分娩について
小児科医との連携により対応し、母児にとってより安全な方法で対処するよう努力しています。異常が予想される場合には小児科医も出産に立ち会います。合併症のある妊婦さんについても他科との連携により、安全なお産を目指します。
しかし、妊娠32週未満で早産になりそうな場合や、母児に異常があるため分娩を急がなければならない場合、また母体や胎児に異常が認められる場合には、当院より高次の周産期専門施設や救命施設(横浜市大病院や県立こども医療センターなど)に母体を搬送、紹介しますのでご了承ください。
過期妊娠や微弱陣痛の取り扱いについて
予定日を1週間以上すぎても陣痛がこない場合には、入院していただき、薬を使って陣痛を誘発するような処置を行っています。また、分娩の途中で陣痛が弱くてお産が進まないような場合にも医師の判断で陣痛促進薬を用いることがあります。
* * 母体や胎児の異常がある場合には帝王切開で赤ちゃんを出さなければならないこともあります。当院での帝王切開の適応は、胎児仮死、胎児切迫仮死、分娩遷延、子宮内胎児発育遅延、前置胎盤、胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、母体の合併症、双胎妊娠で経膣分娩が危険と考えられる例などのほか、骨盤位(逆子)、前回の出産が帝王切開の場合も帝王切開による分娩としています。帝王切開の麻酔はほとんどが腰椎麻酔で、産婦人科医が担当していますが、母体に合併症があったり、出血など危険性が高いと予測される例では麻酔科医が麻酔を担当します。また、緊急に手術が必要になった際には夜間や休日でも対応します。ただし夜間や休日では産婦人科の当直医は一人で麻酔科医は不在です。緊急時には召集をかけ1時間程度で手術が開始できるような態勢を作っていますが、各科に複数の当直医がいる施設(大学病院など)に比べると対応が遅れやすいことは否めません。



当院では骨盤位(逆子)や前回帝王切開で出産された場合には帝王切開による分娩としています。この理由は、骨盤位では臍帯(臍の緒)脱出の危険性が高くなること、一番大きい頭が一番最後に出てくるのでこの時に頭がひっかかって娩出が困難になることがあげられます。いずれも可能性は低いのですが、一度おきてしまうと赤ちゃんの生命にかかわってきます。骨盤位での経膣分娩では帝王切開による分娩に比べて児の周産期死亡が0.3%から1.3%に上昇するというデータがあり、赤ちゃんの生命を優先して考えると帝王切開ということになります。また、前回の出産が帝王切開の場合には、十分な陣痛がこなかったり、陣痛がきても、子宮壁の手術の痕の部分が薄くなっているとその部分が破れる(子宮破裂)場合があります。子宮破裂が起こると赤ちゃんの死亡の可能性が高くなりますし、母体の生命もたいへんな危険にさらされます。そのため帝王切開をしています。どちらの場合も、妊娠37週から38週ころにあらかじめ手術日を決めてから入院していただき、術後は9日目に退院です。
赤ちゃんとのかかわりも正常分娩とほぼ同じであり、もちろん母乳をあげることができます。 帝王切開は以前と比較してたいへん安全に行えるようになりました。1990年代以降では、骨盤位、前回帝王切開、妊娠32週以前の早産、多胎妊娠などを適応とする帝王切開が増加し、その結果帝王切開率が20%近くにまでなってきました。しかし帝王切開は経膣分娩と比べると母体に対する危険性はやはり高く、出血、感染、他臓器の損傷、術後肺塞栓などの比率は帝王切開で高くなります。また前回帝王切開の場合、非常に稀ですが癒着胎盤といって胎盤が子宮壁に食い込み赤ちゃんは無事に生まれても、胎盤が剥がせなくなり、大出血を起こすきわめて危険な病気につながることもあります。こうなると母体死亡の可能性ができます。
お産は常に安全とは限りません。普通のお産のはずが、突然の出血などにより命を落とすこともあるのです。以前は母体の死亡は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、出血、産褥熱などによるものが多かったのですが、最近は肺塞栓、分娩後異常出血、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)によるものへと変化しています。これは高齢妊婦が増えていることもありますが帝王切開が増加していることと無関係ではないようです。




MRI、CT、エコー、子宮ファイバースコープ、コルポスコープにより診断を行います。入 院後の治療に際してはクリテイカルパスを活用し、医療の標準化と効率化により患者様の 安全と入院期間の短縮に努めています。
当院では原則的に紹介状をお持ちの方を対象としています。何らかの症状があった場合には、まずお近くの開業医の先生におかかりください。その上で、必要がある場合には、紹介状をお持ちになり、受診してください。必要な手術や検査が終わりましたら、開業医の先生のところに戻っていただきます。また病状が安定し、特に当院での治療が必要でない方には他の医療機関(開業医の先生)を紹介いたします。尚、現在は、婦人科的健康診断を目的とした癌検診は行っていませんので、ご注意ください。
当院婦人科は2005年6月より婦人科悪性腫瘍化学療法共同研究機構(JGOG)の参加 登録施設に認定され、婦人科癌に対する積極的な治療、研究に取り組んでいます。婦人科 癌の手術においては、消化器外科・泌尿器科との協力体制があり、また病理専門医も常勤 しており術中病理迅速診断も行っています。放射線治療も併せて行っています。 *子宮や卵巣の良性病変に対しては、子宮鏡下手術、腹腔鏡下手術を積極的に行っていま す。子宮鏡下手術については、子宮内膜ポリープ、有茎性粘膜下筋腫で適応のある症例では2日間の入院で手術を行っています。腹腔鏡下手術は良性の卵巣腫瘍(卵巣のう腫)や子宮外妊娠に対して行っており、入院期間は約1週間です。子宮筋腫のうち適応のあるものでは腹腔鏡を併用した手術も行っています。当院での腹腔鏡下手術での視野確保は主に腹壁吊り上げ法を用いています。子宮筋腫に対する、塞栓療法は行っておりません。尚、夜間や休日の緊急時にもできるだけ対応はしておりますが、この場合腹腔鏡下手術でなく、開腹手術になる場合があります。

子宮や卵巣の良性病変に対しては、子宮鏡下手術、腹腔鏡下手術を積極的に行っていま す。子宮鏡下手術については、子宮内膜ポリープ、有茎性粘膜下筋腫で適応のある症例では2日間の入院で手術を行っています。腹腔鏡下手術は良性の卵巣腫瘍(卵巣のう腫)や子宮外妊娠に対して行っており、入院期間は約1週間です。子宮筋腫のうち適応のあるものでは腹腔鏡を併用した手術も行っています。当院での腹腔鏡下手術での視野確保は主に腹壁吊り上げ法を用いています。子宮筋腫に対する、塞栓療法は行っておりません。尚、夜間や休日の緊急時にもできるだけ対応はしておりますが、この場合腹腔鏡下手術でなく、開腹手術になる場合があります。
卵巣腫瘍の茎捻転、子宮外妊娠の破裂などの病気では緊急手術が必要なことがあります。緊急手術では、手術室のcapacityの問題があり、緊急度に応じて他の科の患者様を優先することもありえます。その場合には数時間お待ちいただくこともありますので、ご了承ください。
子宮頸癌に対しては、細胞診、コルポスコープや円錐切除による組織診、MRI、CTなどにより正確な診断を行い、治療の個別化に努力しています。臨床進行期0期(上皮内癌)、Ta1期(微小浸潤癌)で子宮温存を希望する方には、円錐切除術による治療を行っています。この場合入院期間は病状や麻酔方法により異なりますが、2日から4日くらいです。主として高周波メスを用いたLEEPによる円錐切除を行っており、この場合は1泊2日の入院です。Tb期以上の癌では広汎子宮全摘術、放射線療法、化学療法などの単独または組み合わせによる治療を行っています。腫瘍の大きさによっては術前化学療法を行うこともあります。また、手術をした後に、子宮を超えて癌が浸潤している場合、リンパ節転移がある場合、リンパ節転移がなくても腫瘍が大きい場合や深い筋層浸潤がある場合、リンパ管や血管に癌細胞が入り込んでいる場合などは、放射線治療を行います。現在では放射線治療の際、抗癌剤を併用する治療(当院ではシスプラチンを使用しています)を行っています。
子宮体癌に対しては、術前には細胞診、子宮鏡検査、組織診、MRI、CTでの検査を行い治療の個別化をはかり、手術療法の他、化学療法、放射線療法、ホルモン療法を行っています。リンパ節郭清については、リスクの高い症例では傍大動脈リンパ節郭清を行うようにしています。
卵巣癌に対しては、手術療法(卵巣癌の基本術式すなわち子宮、両側の卵巣の摘出、大網の切除、およびstaging laparotomyとしての骨盤と傍大動脈リンパ節の生検)と化学療法(通常はパクリタキセルとカルボプラチン)を組み合わせた治療を行っています。基本的には卵巣がん治療ガイドライン(日本婦人科腫瘍学会)に準じた治療を行っています。また、進行癌、再燃、再発症例については個々の症例に応じて治療を行っています。悪性胚細胞性腫瘍に対しては、患側の卵巣摘出と異常があった場合大網の切除、腫大が認められた場合に後腹膜リンパ節生検と反対側の卵巣の部分切除を行い、化学療法(シスプラチン、エトポシド、ブレオマイシン)を行っています。
セカンドオピニオンをご希望の方には画像や組織標本などの資料を含め診療情報を提供しています。ご本人が納得いくまでご相談ください。





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